特集
愛研の品質への取り組み
品質と言えば、この業界の会社は、今や必ずといって良いほど品質システムの認証や認定を取得しています。
品質システムの認証とは、例えばISO9000に代表されるような規格の「要求事項」に合った社内ルールを持ちそれがそのとおり運用されていることを、第三者である「認証機関」が審査して「お墨付き」を与えることです。
「認証」と「認定」は良く似ていますが、一言でいうと、認証が「ちゃんとやっている」ことを保証するのに対し認定は「システムの整備と運用の結果である成果品が確かである」ことを保証するという違いがあります。
たとえて言えば、認証されたレストランが実際に美味いかどうかは不明ですが、認定は「美味い」ということです。
これを考えると、排水濃度等が真実であると第三者に表明する試験所は、本来「認定」がふさわしいでしょう。
あと、認証や認定の他に、行政による登録や指定というものもあります。これも、組織体制や社内規定など、一定の品質システムが必要となります。やはり品質システムの存在を対外的に示すことが重視されるわけです。
計量証明事業所登録等はこの業界での基本として、愛研がそれを上回る品質システムに取り組んだのは、1999年のISO9002認証取得がはじまりでした。これは、当時のこの業界としては早いほうでした。
その後、水道法20条に基づく指定水質検査機関(2000年)、土壌汚染対策法に基づく指定調査機関(2003年)、ダイオキシン類MLAP認定(2003年)というように指定や認定を取得していきます。これは同業他社と同様でした。
そして、それぞれの規格や法令に完全に合うように、品質システムが複数存在し、独立に運用しておりました。
この業界ではごく普通のありふれた運用でした。多くの同業他社は、未だ、複数システムを運用しているそうです。
しかし、複数システムで会社の業務を運用するというのは、実効性という観点から見て本当に妥当でしょうか。
ある規格に沿った品質システムが存在することを対外的に説明する上では、規格ごとの品質システムは便利ですが、「本気で」品質を向上させようと思うと、複数の品質システムを運用することに伴うムダを直視せざるを得ません。
私達は、本当の品質の向上を目指して、当時複数あった品質システムの統合を断行しました。
2006年のことでした。
長年培われた管理実態をシステムの柱に置いて、試験所認定規格であるISO/IEC17025を満足するよう構築しました。その結果、品質システムについての愛研の取り組みは、にわかに実効性を増し、予防処置も日常的になりました。そして私達がシステムを一つに統合した1年後「システムは一つであるべき」という有名なJAB通達が出されました。
私達は、気が付けば、一つの品質システムで全社運用するという状況を、この業界でいち早く構築し、実績を重ね、外部審査員から時に絶賛されるような、品質システムについての実効性のある取り組みを行うに至っていたのです。
この文章を書いている2008年現在、私達が「統合版品質システム」と呼ぶ品質システムの2年間の運用は、苦情件数を当初に比べて半減させるなど、お客様の信頼と満足の向上につながる一定の成果を挙げました。
私達がなぜ品質システムに取り組むかと言えば、ひとえにお客様に支持される会社でありたいと思うからです。
試験所もサービス業です。単なる「分析値の信頼性」に留まらず、プロとしてお客様の持つ様々な期待に応え、総体的に、より上質なサービスをお客様に提供できること、これが私達が求めている「品質」なのです。
もちろん、プロとして期待に応えるには分析値の信頼性は欠かせません。現在、私達は外部の視点を取り入れるべく品質システムへの普段の取り組みのままで、ISO/IEC17025に基づく試験所認定をJCLAに申請しているところ※当時です。
参考に私達の品質マニュアルを一部公開します。私達はこれからも品質向上へ終わりなき取り組みを進めて参ります。
PDFファイル;愛研品質マニュアル第5版※認定取得版(本文冒頭から組織図までを抜粋)
※愛研「統合版品質システム」は、その後、第三者機関による17025試験所認定を取得しました。
詳細はトピックスにて