株式会社愛研 環境保全事業
モキ製作所の薪ストーブ 普及販売】

モキ製作所薪ストーブ生活イメージ

煙突掃除にどれほど備えるか〜煙突設置プラン見直し

【導入事例〜K様邸物語】〜その4〜

薪ストーブ導入設置で最も大切にしなければならないことは?

薪ストーブ導入設置においては、実に様々な視点から、様々なことについて検討をしなければならない。

本体の能力は充分か、実際に部屋がよく暖まるか、火はつけやすいか、設置場所として邪魔にならないか、薪としてどんなものをどこから調達するか、煙や臭いは近所の許容範囲になるか、室内にある熱源として危なくないか、地震がきたらどうか、料理への活用はできるか、家の換気や気密への影響はないか……

しかし、何事もそうであるかもしれないが、本当に大切なことは、すぐには目に見えないところにある。

薪ストーブ設置で目に見えない代表的なことは「薪ストーブ設置が家の本来の機能に悪影響を及ぼさないかどうか」。具体的には、雨漏りであるとか、構造的な耐震性であるとか、「住む人を守る」という、家に対する何十年もの、最も大切な期待を毀損しないことである(そのあたりについてはこちらに詳しく書いてあります)。

私は、薪ストーブ設置を手掛ける「本当のプロ」であるならば、この部分を軽く見るようなことは決してあってはならないと思っている。ところが、この部分は、ユーザーにとっては目に見えにくい、その重要性が普段の生活では、なかなか実感できない部分である。

そのため、世間での実際の薪ストーブの導入設置では、家の本来の機能の観点からは「おいおい、大丈夫かい??」と首をかしげざるを得ない設置施工をする薪ストーブ屋の方が、安価に、次々と「ごきげんに」設置していくからこそ、よく売れて、隆盛を誇っているというのが昨今の世の中である。

しかし、そんな世の中だからこそ、私と、パートナーであるM工務店のM社長は、私たちの仕事としては「できるだけ長い年月、安全に、楽しく、薪ストーブを使って頂けること」を一番大切にしようということで合意している。

そんな私たちは、実際の設計施工の場面においては、薪ストーブをめぐる「最も重大な危険」を未然に防ぐことこそ、一番難しく、創意工夫をもって取り組まなければならないことだと認識している。

では、薪ストーブをめぐる「最も重大な危険」とは何か。

それは実は、導入を検討されている方がよくおっしゃられるような「室内に、そんな温度の高いものがあったら火傷して危ないのでは?」という問題ではない。それは、実際に薪ストーブを使ってみるとわかることだが「駅のホームから線路に転落する事故を防ぐために、柵を設けるべきかどうか?」という問題と、本質的には全く同じである。

薪ストーブをめぐって、実際に重大事故に至った原因として最も多い、もっと差し迫った問題は「煙突火災」である。

ピンと来ない方は、「薪ストーブ 煙突火災 事例」などという語句で検索してみればいい。逆に言えば、煙突火災以外には、薪ストーブが原因として事故情報として公開されているものが「ない」くらいである(「低温炭化」は、それが火災の原因として疑われる、という感じで一部ある)。

よって、薪ストーブを長い年月、安全に使い続けるためには、この煙突火災をいかに確実に防ぐか、すなわち、煙突火災を防止するための唯一の方法である「煙突掃除」を、いかに着実に実施できるか?ということがカギとなる。

煙突設計においては、だから、良好なドラフトを得ること以上に、煙突掃除が実際にやり易いように考え抜かれていなければならない。少なくとも安易に「煙突掃除の業者にお願いして下さい」などとしてはならない。1回で何万円もかけて専門業者に依頼するよりも、ユーザー自身が簡単に実行できるようにすることが、最も確実な担保につながるからである。

さてそこで、K様邸での導入事例である。南側案の復活採用に至る合意形成の中で、この煙突配置において、ベランダから身を乗り出して軒下の煙突固定金具を外して、トップからベランダまでの何メートル分かの煙突を外してしまって、そこからブラシを突っ込んで掃除したら良いという案が、現地打ち合わせでは示された。

その案の実現性は、固定金具に実際に手が届くかどうかによって確認され、問題のないように思われた――が、実は、関係者の全員が、実は不安に思っていたということが、あとになってから判明する。

そして、その煙突掃除のための煙突設置プランの見直しこそが、K様邸での薪ストーブ設置を史上最高の成功事例として導く「本事例ならでは」の決定的なプロセスとなったのである。

煙突掃除のためにどれほどのコストをかけるべきか

「大屋さん、私、やっぱり、煙突掃除、トップを外すというのは無理があるんじゃないかと思うんですよ。」

K様邸での第2回の現地打ち合わせが終わって3日後、M工務店。技術面では「これしかない」南側案でいくことが確認できた反面、営業としてK様邸への薪ストーブ導入の実現性に不安を感じて、相談のために訪れた私に、M社長は開口一番、こう切り出した。

私は内心「それみたことか……」と複雑な思いを抱いて、少し憮然としながら、M社長の次の言葉を待った。

「軒下にある固定金具を外して、煙突がトップからベランダのところまでフリーになった時に、その煙突を外すっていう作業は、実際問題、危ないんじゃないかと思うんですね。」

「それは……具体的に、どういうことですか?」

「煙突を落下させてしまうかもしれない、ということです。不安定な体制から、固定金具を外して、フリーになった煙突を支えるのって、実際は難しいんじゃないかなって。」

「……じゃあ、どうやって、煙突掃除をするんですか?」

「屋根の軒下の固定金具は外さないことにして、トップまで固定しちゃって、軒下から下の斜めの管だけを途中から抜く形にして、そこから掃除をすれば、と思うんですよ。そうなると、フリーになるトップの重さを支えなきゃいけないので、軒下の固定金具だけでは無理です。」

「……たしかに、そうですよね……」

「そこで、屋根面から、こうして金具を伸ばして引っ張るか……(絵を描く)」

「……いや、屋根をいじるのは、やめときましょう。」

「もう一つの案としては、2階の壁面に重さを支持する部材を取り付けて、そこから金具を伸ばすようにして下から支える……(絵を描く)」

「……いや、たしか、この部分の壁って、窓になってませんでしたっけ?」

「ああ、そうでしたね(笑)じゃあ、窓をまたぐフレームを、こんなふうに特注で作って……」

こうして出てきたのが、本事例の最大の特徴となった「支持フレーム」である。M社長が「普通の薪ストーブ屋さんだったら、こんなことまでは絶対にやれないんじゃないかと思いますよ?(笑)」と自認し、後日、現場を見たモキ製作所 担当者F氏をして「いや、これは……見たことないです。ちょっと写真撮らせてもらっていいですか?」と言わしめた特注部材。

ただ、私にしてみれば、もともと「こういうこと」ができると期待して、M工務店にラブコールを送ったのであって、私も以前に手掛けた別案件で、煙突掃除のための「架台」として、特注で作られた実物の見事さを見ているので、すぐにイメージができた。

「なるほど。さすがですね!……でも、M社長、これって、前(以前の別案件)の時に作ってもらった、「架台」と同じような感じですよね?」

「そうですね、やっぱり、溶融亜鉛メッキ(注;屋外で耐久性が要求される構造物の防錆を目的として、身近なものとしては太陽光発電、送電線、標識等を設置するための鉄材に施されている、くすんだ灰色の表面処理方法)で仕上げて……」

「……そうすると、この支持フレームだけで……だいたい、10万円くらいですか?コストアップ。」

「実際に作ってくれるところに聞いてみないとわかりませんが、たぶん、そんなものでしょう。」

私は、思わず天を仰いだ。南側案は、5回も曲げる煙突本体だけでも、相当高くつく。それに輪をかけて、この支持フレームである。

K様ご夫妻の予算上限は、奥様からだいたいのところを聞き出していた。これは、たぶん、予算内には収まらない。営業としての私の頭の中で黄色信号が灯る。お金が具体的に絡むと、私などは、弱い。普段の持論も揺らいでしまう。思わず立ち位置変更である。

「……うーん……本当に、そこまで必要ですかね?煙突掃除は年1回ですよ?かなり、気を付けて慎重に取り外すでしょう……それでも煙突、落っことしますかね」

「リスクはありますよ。」

「……でも、たとえ保持に失敗したとしても、このエルボ(30°固定エルボ管)を支点にぐるっと回転するだけで、落ちないようにも思うんだけど……甘いかなあ?」

「……やっぱり、危険だと思いますよ?下に落っことしたら、どうしようもない。」

「そんときは、泣いてもらう(笑)」

「(真顔で)それは、ダメでしょう。煙突が壊れるだけならいいですけど、下に人が居たりとか、万が一ということもある。」

「……本当にダメか、ちょっと、具体的に考えさせてください。外した場合の煙突部材って、何キロぐらいになるんでしたっけ?」

「煙突の重さって、カタログには重さって載っていないんですよ。測ってみましょうか?ちょうど1m管があります(測りに席を立つ)。」

「(戻って来るのを待って)どのくらいですか?重さ。」

「だいたい6キロってところですね。」

「だとすると……トップまでは、2本プラス諸々で、15キロってところですか。」

「そんなものだと思いますよ。」

「……うーん……身を乗り出した不安定な体制から、重さ15キロの煙突部材を支えながら、落とさないように外す……」

「……」

「……そうですね、ダメだ。年1回っていっても、それが15年、20年と続けば、どこかで、事故は起こる。よし、それで行きましょう。支持フレーム。Kさんには、私から説明します。」

受け入れてもらえるか、心配したが、K様ご夫妻のご主人からは、次のような返事が返ってきた。

「煙突掃除は安全性について懸念が頭から離れませんでしたので、同じ認識でご検討いただいたことを感謝いたします。煙突のラインはご説明を受けたものと変わらないと思いますので、掃除のための取り外し仕様の変更と承りました。」(煙突仕様を変更したい旨を打診した最初のメールへの返事)

そして「支持フレーム」が本当に必要なのか、という話も、当然、いただいた。

「屋根垂木に負荷がかかるよううまく固定できれば問題ないのではないかと思いますが、どうでしょうか?支持フレームがご説明のとおり、あまり高額でしたら、使用しない方策についても検討させてください。しかし、長い煙突全体を固定するための煙突全体の力学的観点から必要ということでしたら、また説明をお願いします。」(支持フレームの費用見通しを伝えたメールへの返事)

これに対しては、煙突重量支持の考え方等を説明して、すぐに了承していただいた。ここでもし、K様ご夫妻の納得が得られないならば、

「煙突掃除を自分でできない場合は、年間で2〜3万円かかりますから、自分で煙突掃除するために10万円を初期投資しても、5年で元が取れます!!」

などと、そこは鍛えた(?)「営業トーク」で説得するつもりであったが、その必要すらなかった。

ただ、これは本事例ならではのことであって、一般には、薪ストーブ導入に際しては、「維持コスト」というものを、よくよく、具体的に計算して判断しなければならない。薪ストーブ本体のメンテナンス費用(触媒タイプなら数年に3万円とかの触媒の交換費用、クリーンバーンタイプなら5年以内に劣化する二次燃焼のための部品の交換……モキ製作所の薪ストーブなら、事実上「0円」の部分)と、煙突の掃除費用のことを。

なぜなら、薪ストーブの導入設置は、初期費用ではなく、むしろ「維持コスト」によって、それが成功して自分達を幸せにしてくれるか、単なる飾りとなり果てて失敗に終わるかが、決まるのだから。

こうして、煙突配置に、ものすごく費用配分をかけることになる、本事例の技術的な骨格は完成したのであった。

煙突関連で跳ね上がった導入費用総額――そして正式決定

技術的な骨格は了承いただいたものの、K様ご夫妻が、コストアップについて気にされていることは明らかであった。私も、営業として当然、なんとか導入費用総額を抑えることができないか、すでに必死であった。M工務店での打ち合わせも、その部分が重要な目的であった。

「前は、M社長に選んでいただいた仕入先でいきましたが、今回は煙突部材の仕入れ先を変えたいと思うのですよ。値段がわかっている部材だけでも、このくらいの値段差がありますから……」

「……確かに、これは、安いと思いますよ。でも、前のところは定評ある国産メーカーで、煙突設計とかも、しっかりやってもらえるというメリットはありますからね……」

煙突設計は、煙突部材を組み合わせて本当に想定した配置になるかを確認する作業であり、M社長がCADで描く煙突配置図面も相当正確なので、本来「要らない」くらいなのだが、慎重なM社長は、自らのCAD図面だけでなく、煙突部材メーカーにも煙突設計をやらせていた。

「煙突設計としては、こちらでもやるそうですよ。私は、まあ、M社長にやっていただいているぶんで大丈夫だろうと思っているんですけど……こっちも国産メーカーではあることだし。自社製造ではないらしいけど……」

「……わかりました。今回は、それでいいですよ。」

「無理を言いますが、今回はコスト全体の中で、煙突部材の占める割合が、すごく大きくなると思うので……よろしくお願いします。」

なお、K様邸薪ストーブ設置における煙突部材の最終仕様は、次のようなものであった。これも、図と、文章で示していく(メガネ石を除く全て、黒耐熱塗装仕様)。

  1. シングル(一重)管 ダンパー
  2. シングル管・二重管接続アダプター
  3. 二重管 280〜500mmスライド管(3本)
  4. 二重管 200mm直管(2本)
  5. 二重管 90°T字管(2本)
  6. 二重管 1000mm直管(3本)
  7. 二重管 45°固定エルボ管
  8. 二重管 30°固定エルボ管(2個)
  9. 二重管 500mm直管(2本)
  10. 二重管 300mm直管
  11. 二重管 ハイトップ
  12. ステンレス メガネ石カバー
  13. メガネ石 W410×H410×D100
  14. (特注支持フレームによる支持指定)
  15. 壁面固定金具(2個)

煙突部材の仕入先変更によるコストダウンの効果は期待以上に大きく、「煙突部材の部分の費用として1割程度は下がるだろう」と期待していたところが、金額で言うと、ざっと10万円も切り下げることができた。

それでも導入費用総額は、削減努力も空しく、K様ご夫妻の予算上限を超えてしまった。K様ご夫妻は「なんとか収まるのではないか?」と思っていらっしゃったようだが、それは無理であろうことは、南側案では支持フレームが必要とわかった時点で、私は、なんとなくは予想していた。

今、変更した仕入先の値段をもとに、ざっと検証しても、南側案の煙突関連費用は、西側案に比べて20万円程度は高くついている。当時、具体的な確証はなかったが、西側案に比べると相当(下手したら倍くらい?)高くつくだろうという感覚は、私はその時点から持っていた。

K様ご夫妻のような普通のユーザーには、建物構造に沿わせるために煙突を精緻に曲げていくことが、そこまで高くつくとは、あまりイメージできないことだろう。であれば、考え直すことができるように具体的に告げた方が良かった、と言われれば、そうかもしれない。

しかし、本事例においては、私は、この煙突部材の費用の問題を、K様ご夫妻には具体的には告げなかった(「これは、すごく贅沢なプランですよ?」とは言ったが)。

「様々な要素がコストアップの方向になってしまって大変心苦しい限りですが、でも、コストを最小限に抑える代わりに、暖房合理性、暖炉的な役割のある物としての配置、LANケーブルや電源との取り合い等に、我慢と妥協を要することになる西側案よりは、やはり、今回の南側案の方が、これからの暮らしとして、長い目で見れば、きっと満足度の高い良いものになると思いますので、ご理解とご了承を賜れましたらと存じます。」(支持フレームの費用見通しを伝えるメール)

そう、おこがましいことかもしれないが、私は、確信していた。K様ご夫妻が「本当に望んでいるもの」は、西側案ではなく、西側案に比べてずっと高くついてしまっても、南側案でしか、実現することはできないということを。

もし、それまでのやりとりで、K様ご夫妻が「やはり、導入コストを抑えることを第一にしたい」という意図が見えていれば、私は、かなり強く、西側案を勧めた。隣地についての将来のリスクは、モキ製作所の薪ストーブに限れば、実質的にはたぶんクリアーできてしまうし、営業的にも西側案の方が費用が下がって圧倒的に「売りやすい」。

しかし、実際は、K様ご夫妻、特にご主人は「費用との天秤」としながらも、必ずというほど、長い目で見て使いやすい方、機能的に美しい方、そして安心・安全を、選択されることで終始一貫していた。

であるならば、当初は断念した南側案――圧倒的に使いやすく、美しい生活動線になって、「隣地に家が建ったら」という心配もなく、薪ストーブを将来に渡って安心して使い続けられる南側案が、導入費用をかけさえすれば実現可能になっている段階で、今さら、西側案の方がお安いですが……などと迷わせる必要は、ない。

こうして「思いのほか」高額となってしまった薪ストーブ導入設置だが、その導入費用総額について最終的に非常に難しい判断を経て、この仕様による正式な導入決定が成されたのは、もう12月を目前に控え、寒さがいよいよ厳しくなってくる時期だった。

そこから、煙突や本体の納期を再度、正式に確認し(この時期は、薪ストーブ関係の繁忙期であり、煙突部材メーカーも、モキ製作所も限られた在庫や制作したばかりのものを出荷しているために納期が特に難しい)、特注の支持フレームがなければ、それでも12月中旬には設置できるところ、懸念していたとおり支持フレーム本体の作成と、その溶融亜鉛メッキ仕上げによって納期が伸びて、12月下旬の設置となってしまった。

もともと煙突部材の仕入先変更に伴って、設置に向けたスケジュールは遅れていた。K様ご夫妻には「仕入先を変更します」と表明した際にすでに説明しておいたことだが、その影響だけでも1週間は余分にかかっていた。最終的な導入費用総額を見積もりとして提出できたのも、初回打合せから、もう3週間以上経過してからのことだったのである。

しかし、あとで述べるが、設置工事までの間、私たちは、結果的に伸びてしまった納期に救われる形で、技術的な打ち合わせ検討と不具合修正を繰り返していた。

「まいったな……今回、こんなに色々難しいとは……でも、納期については厳しいご意見の一つもなく、ただただ受け入れていただいたK様ご夫妻に、これ以上、寒さを辛抱してください、などと言うわけには、絶対にいかない。」

そんなふうに、私としては思いつめ、だからこそ「ここまで想定してあれば万全だろう。必ずうまく設置できる。」と信じて迎えた設置工事の当日――

――私は、結果的に自分の判断がもたらしたことになる「想定外の事態」に、愕然とさせられることになる。これまでの「単純な」(それでも、それなりの失敗も、創意工夫もあったのだが)事例での知見では、「お前など、まだまだ足りないのだ」と仕事の神様に嘲笑われるかのように――

『現場で起こる「想定外」とは?(その1)〜衝撃的すぎた「あり得ないこと」』へ続く

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