株式会社愛研 環境保全事業
モキ製作所の薪ストーブ 普及販売】

モキ製作所薪ストーブ生活イメージ

遠方や新築工事の場合における弊社へのご依頼について

はじめに―プロとして届けたいもの、守りたいもの―

私には、ずっと宝物にして持ち歩いている小さな添え書きがあります。この分野でのプロとして駆け出しの頃にユーザーさんから頂いたものです。

薪ストーブがあかあかと燃える様子を見ながら、この上ない幸福感に包まれています。

何のために仕事をしているか?と問われれば、そういうことです。逆に言えば、自分の仕事が原因で、ユーザーさんが不幸を感じたり、後悔したりするとすれば、それは耐え難いことなのです。

だから、お納めするまでに想定に想定を重ねますし、お納めしたあとでも必要であればアフターサービスにも必死にならざるを得ません。本当に「プロ」であるなら、とりわけ「長年」を想定すべき分野では、私だけでなく、皆、そういうものだと確信しています。

本記事(及びもう一つの関連記事)の「解説」は、非常に長いですが、要するに「薪ストーブのプロとして、ユーザーさんとどう関わるか」について述べたものですので、そのような視点からお読みいただけますと幸いに存じます。

何十年に渡る安全・安心のために、一番大切なこと

本事業Webページでは、ひたすらモキ製作所の薪ストーブの性能について、一生懸命、力説しているように見えるかもしれませんが、実は、薪ストーブ普及事業における私どもの一番のこだわりは「安全・安心こそ幸せの源」というものです。

薪ストーブ設置といえば、何はともあれ「煙突」です。これを家の躯体に取り付けるわけですが巷によくある薪ストーブの煙突屋根出しによる設置工事は、せいぜい5年、もって10年、雨漏りなどのトラブルがなければ良いというコーキング頼みのものが多く、それで安全・安心と言えるのか疑問です。

家族の安全・安心を守ることこそが第一に期待される役割である家。その家に期待する「タイムスパン」は、もっともっと長い、何十年というものではないでしょうか。

薪ストーブの煙突の設置工事は、煙突掃除が現実に「無理なく持続できること」(定期的にやるので当然です。そのような視点での実際の検討状況はこちらの事例に紹介しました)がとても大切です。

しかし、それ以前に雨漏りはもちろん、台風などの強風に備えて強度的に何十年耐えるものでなければならないし、さらに最近特に高性能化が進む住宅では、気密性や断熱性にもちゃんと配慮されたものであるべきでしょう。

そもそも、家の躯体にとって煙突は「異物」なのです。雨漏りや強度や気密・断熱の破れというような課題は、全体設計(後から詳しく説明します)の段階からロジックを積み重ねて「ベスト」は難しくとも「より影響の少ないベター」を追及するべきものですが、安全・安心を現実に最も左右するのは、全体設計よりむしろ取り付け工事における細部のディテールなのです。たとえば水切りの板金をどう取り付けるべきか。煙突重量を支えるネジ1本1本を、どの部材に、どのくらいの深さで打ちこむべきか。

具体的な取り付け工事において、細部のディテールが考え抜かれていてこそ、家の高性能が「大きく損なわれることなく」維持できたり、何十年に及ぶ安全・安心が担保できることになります(そのあたりの「寿命」について、詳しくはこちらの記事にまとめました)。

この現実を考えると薪ストーブの煙突取り付け工事は、家のことをよくわかっている建築の専門家が直接手掛けなければならないというのが、「安全・安心こそ幸せの源」を掲げる弊社としての具体的な主張です。

もちろん、実際の取り付け作業そのものは、建築の専門家が主体的に関与している中で、薪ストーブショップが手がけることもあるでしょう。でも、取り付け工事の細部のディテールは建築のかなりの経験者が携わった方が良いと考えます。

煙突の取り付け作業を建築の素人同然の人に任せば、安く済むかもしれませんが、そもそも「とりあえず今、これでくっ付いている」と「将来に渡って何十年ももつように、水切りも、強度も、断熱も、気密性も、専門家が考え尽して付けた」では、パッと見は同じでも「価値」が全然違う。値段に差があるのは当然のことではないでしょうか。

私どもは、このような考え方を基に、例えば既設住宅に薪ストーブを設置する場合は、基本的には「直接施工」として、自ら取り付け工事の細部のディテールを考え尽して設置していきます。この直接施工は遠方でも対応します。

あと、最近特に多くお問合わせ頂く、遠方も含めた家の新築時の薪ストーブの導入設置でも、新築工事を行う工務店などが「薪ストーブ設置は家の建築とは切り分けて、建築後にお願いしたい」という考えを示す場合も普通にあります。コミュニケーションミスが少なく、責任範囲が明確であるため、結果的にスムーズかつ安価に煙突取り付け工事ができるという意味で合理的です。

とりわけ煙突壁出し(壁抜き)なら新築時でも「切り分け」が合理的になる場合が実際に多いですし、屋根出しでも「煙突囲い」「チムニー構造」を新築工事時に屋根に作ってもらえるなら合理的な「切り分け」が可能です。

その場合は、新築案件というメリットを生かして、構造部材配置や引き継ぎ時の状態などについて事前に充分すり合わせてスムーズに引き継ぎを受けます。いずれにせよ誰かが煙突の取り付け工事をやらなければ薪ストーブは設置できず、もし、ユーザーさんの近くに適切な「建築の専門家」が居なければ、私どもは全国どこにでも伺います(ただし遠方であれば、その分だけ経費は余分にかかります)。

しかし、私どもが直接施工に伺わなくても、例えば、その家を建てた「地元の」工務店が、取り付け工事も請け負ってくれるのであれば、弊社が全体設計を担当し、具体的な煙突の取り付け工事はその工務店が行うというように分業しても(ユーザーさんから分離発注するという形です)、この工務店の細部へのこだわりや腕次第ですが、「安全・安心こそ幸せの源」という、弊社のポリシーも守られる可能性は高いと考えられます。

とりわけ煙突の屋根出し(屋根抜き)が希望で、煙突取り付け工事も行う意志と実務能力を持っている工務店などが「建築の専門家」として新築工事を請け負っているなら、その工務店に煙突の取り付け工事も新築工事と同時にやってもらったほうが、合理的な場合があります

それは、先ほどの説明に照らせば、私どもからすれば「建築の専門家」としての機能を、ユーザーさんが選んだ工務店などに委ねるという形になります。もちろん、雨漏りが何十年に渡っても大丈夫かといったことについては、工務店などに責任を持ってもらうことになりますが、「安全・安心こそ幸せの源」という弊社のポリシーは、新築なら、工務店なども同じであると考えます。

以下に、このような考え方を踏まえた上で、遠方及び新築案件などにおいて、弊社の「直接施工」によらずに「コンサルティング」として関わる場合の、弊社としての料金を具体的に明らかにしながら説明します。

コンサルティング料金のご案内

薪ストーブの設置を成功させるために、ユーザーさんとして最も大切なことは、誰に、どのようなポジションで、何をやらせるかという問題です(そのあたりについてはこちらの記事にまとめました)。

ここでは弊社が「コンサルタント」の立場で関わる場合の料金について明らかにしますが、「コンサルティング」とは言っても、本体は弊社からお買い求め頂いて弊社のユーザーさんになって頂くことが、プロとして結果に対して責任を取らせて頂くための条件です。

コンサルティング料金は、弊社としての具体的な関与の在り方によって次のように変わってきます。なお料金は税別として、本体価格及び本体送料とは別に頂戴いたします。

  1. 本体だけを愛研から買いたい:ユーザーさんの地元ないし施主さんに近い工務店さんなどが「建築の専門家」として煙突取り付け工事を問題なく行える場合を想定しています。弊社の具体的な作業としては現地に伺って、本体の納品説明だけを行います。この場合のコンサルティング料金は3万円となります。
  2. 煙突設置工事に愛研に立ち会ってもらいたい:ユーザーさんの地元ないし施主さんに近い工務店さんなどが「建築の専門家」としては適切だけど煙突取り付け工事には不慣れな場合を想定しています。弊社の具体的な作業としては現地に伺って、煙突取り付け工事に立ち会って、弊社は作業の具体的なアドバイスと取り付けが大丈夫かどうか実地確認を工務店さんなどに行います。その後、納品説明も行います。この場合のコンサルティング料金は5万円となります。
  3. 煙突ライン設計&煙突部材手配も愛研にお願いしたい:弊社は、上記の1.または2.に加えて、前もって煙突ラインを設計し、具体的な煙突部材を現物として現地手配します。その煙突部材の現物を、ユーザーさんが別途依頼する「建築の専門家」が適切に取り付けるという段取りです(取り付けのために必要な家の躯体側の造作や、取り付けのためのネジやシール材や断熱材等も、全て現物に応じて準備して頂きます)。その場合の手数料としては、煙突ラインの複雑さ(設計や手配の手間)に応じて、上記の1.または2.に、煙突部材の価格に加えて5万円〜10万円の範囲で手数料を加算させていただきます。

つまり、弊社としましては本体販売のみ(本体を現地に送っておしまい)という商売はいたしません。必ず、現地にお伺いして、ユーザーさんに対して納品説明を直接実施いたします。なお、現地にお伺いするために必要な交通費及び宿泊費は、協議のうえ、とにかく最低限となるように十分配慮いたしますが、別途「実際にかかった分」としてご負担をお願いしております。

ユーザーさんの最終的な幸せを保証するために

本記事の最後に、弊社として頂戴する上記の「コンサルティング料金」の、ユーザーさんから見た意味についてご説明いたします。

まず、モキ製作所の薪ストーブは、なまじ「色々なことができる」ために、特徴に基づくさまざまなノウハウがあります。ユーザーさんが最終的に幸せになって頂くためには、そのモキ製作所の薪ストーブならではのノウハウを「全体設計」の中に『合理的に』盛り込んでいく必要があります。

この「全体設計」というのは、家の周辺環境や断熱性能を踏まえながら、設置時の室内配置から煙突ライン、煙突掃除のしやすさ、どんな薪が手に入るかなど全ての要素を含めて、薪ストーブのある生活を、導入コストから将来までを見通して無駄のない「美しい」ものにするために全体を合理性で貫こうとするものです。

この「全体設計」を通して、ユーザーさんの「本当に欲しいもの」を効果的に提供することを図ります。簡単な例を挙げれば、次のようなことを考えて設計していきます。実際にはもっと複雑で様々な要素を勘案して「バランス」を取りながら「最適解」を探していきます。

この全体設計と、取り付け工事での細部のディテール確保の両方を、それぞれ高いレベルで実現させつつ、合理的にリンクさせることで、弊社としては「ユーザーさんの長期間に渡る最終的な幸せ」に対して責任を持ちたいと考えています。

したがって、煙突ライン設計や煙突の取り付け工事を地元の薪ストーブショップに依頼し、弊社は本体だけを収める場合でも、弊社は、屋内配置から煙突ライン設計、煙突部材の選択まで、モキ製作所の薪ストーブとの合理性(できれば、モキ製作所の薪ストーブ「ならでは」の合理性)があるかを確認させていただきます。

その上で、ユーザーさんとして幸せになることができるだろうと判断した場合のみ、弊社のユーザーさんとして本体を納品させていただきます。そして実際に幸せになって頂くためにはノウハウを実機で説明することも欠かせません。

以上の諸々の意味を含めた「手数料」が、上記の3万円〜 ということです。

そもそも、なぜ本体とは別に費用を明示して頂戴するのかといいますと、薪ストーブは、ある意味本当に難しいもので、導入したは良いけど、最終的に(結果的に)幸せになれなかった、という事例なんて世の中にいくらでもあるという現実に対する、弊社としてのアンチテージです。

弊社は、導入した薪ストーブが単に「ちゃんと燃えました」ということに対してではなく、ユーザーさんの最終的な幸せに対してこそ、責任を持ちたいと考えております。したがって、あくまでも「手数料」の形ではありますが、実質的な意味は「幸せを担保するための保証料」のようなものだとお考えください。

なお弊社では、「合理性」を突き詰めるべく導入時のトータルコストを可能な限り抑えることにも全力で取り組んでおります。具体的には煙突ライン設計&煙突部材手配も弊社にご依頼頂く場合は、個別の条件によってそれが適切かつ可能であれば、安価な「既製品」を、DIYのために通販購入する場合と同等の「ネット(Web)最安値」で提供することで、トータルコストの「見える化(明示)」と「お買い得感」を実現させます。

このように費用を徹底的に明示した取り組みは、薪ストーブ業界ではおそらく前代未聞、ユーザーさんの幸せを合理的に実現すべく考え抜いたものです。こちらのブログの後半部に率直に明らかにしましたように、モキ製作所ならではともいえる、本体についての業界最小限のマージンという特徴を活かしたまま、マージンに頼ることなく料金に見合う「プロとしての価値」を公正明大に示し、ユーザーさんの幸せを最大限に実現していくための料金体系ですので、ご理解とご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。

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