株式会社愛研 環境保全事業
モキ製作所の薪ストーブ 普及販売】

モキ製作所薪ストーブ生活イメージ

針葉樹を主に燃やせる薪ストーブのメリット

【ぽかぽか暖房の秘訣】〜その4〜

スギとかヒノキとかの針葉樹って薪ストーブで燃やせるの?

従来から、薪ストーブを使われている方の間では、ナラの仲間(コナラ、ミズナラ、クヌギ、アベマキ)の材が薪として好まれてきました。ずっしりと重くて、火は付きにくいものの、火が付いてしまえば穏やかに長時間燃え続けるナラ材の薪は、いわゆる「薪ストーブライフ」の王道といえるものでした。

それに対して、針葉樹については、それを薪ストーブの薪として利用すると、ススやタールが煙突にたくさん付きやすい、高温になりすぎてストーブを痛めるというような警戒論があります。これが「薪ストーブで針葉樹を燃やしてはいけない」という伝統的な見解に繋がってきました。

しかし、とりわけ近年の薪ストーブブームによって、薪の価格も高騰していく中、一方で間伐材として打ち捨てられているような針葉樹を利用することはできないのかという切実な要望が聞かれるようになりました。そもそも針葉樹を中心とする人工林の割合が全体の4割を占め、天然林は基本的に奥山に位置するという日本の森林の実情を考えれば、針葉樹の利用は必然のことと言って過言ではありません。

これに呼応するように、最近は、薪ストーブメーカー各社も「針葉樹も燃やせます」ということを見解として出すようになってきました。しかし、実際のところ「針葉樹は着火性がよく熱量も高いので焚き付けなどの一部の用途に使う分には便利だし、広葉樹を中心に針葉樹も混ぜて使う分には問題ない」というような見解が一般的なようです。

つまり短期間の燃焼に限れば炉への悪影響はさほど気にしなくても良く、針葉樹も燃やせるものの、薪ストーブ本来の性能(温度維持、メンテナンス性、耐久性)を発揮させるためには、やはり広葉樹の薪が欠かせないということが、一般的な薪ストーブでの、一般的な結論になっているようです。

一方で、モキ製作所の薪ストーブのように、針葉樹を燃やせます、ということ自体をセールスポイントとして全面に打ち出している薪ストーブもあります。あるいは、一般的な薪ストーブでも「スギやヒノキを燃やしても問題ない」という見解までユーザーから出てきています。間伐材を主に燃やしたいのであれば、この針葉樹問題はきっちり整理しておく必要がありそうです。

針葉樹を主に燃やしても全く問題ないかどうか

このような場合に必要なのは「針葉樹も一部燃やせる」ではなく「全部の薪を針葉樹にしたらどうなるか」という検討です。針葉樹を燃やせるというのは、どんな薪ストーブでも一部なら必ず燃やせます。「悪影響が許容範囲内」という意味です。そうではなくて、間伐材を主な燃料にしたいなら、針葉樹だけを燃やしても、広葉樹だけを燃やした場合に比べても遜色がないのかどうか、それを考える必要があります。

この問題の本質的な部分は、針葉樹の方が比重が軽く燃え尽きやすいことではありません(うっかりたくさんいれたら一気に燃え上がってすぐに高温になる、という意味では問題ですが)。本質は、広葉樹と比べて針葉樹は、油分やリグニンのような、ハイカロリーだけど、完全に燃やそうと空気をより多く必要とする成分が多いということです。

すなわち、完全に燃やすために空気をたくさん入れると、ハイカロリーが発揮されて燃焼温度が広葉樹よりも上がりますし、そこで低温で燃やそうとして空気を絞ってしまうと、当然のように不完全燃焼状態となって、ススやタールが煙突に付着しやすいことになります。低温でも完全燃焼の煙が排出できるように二次燃焼の能力を強化すれば良いという対応も考えられますが、そもそも、ススやタールが広葉樹を燃やす時よりも多く発生する段階で、適切な燃料であるとは言い難いと思われます。

高温にしないままで完全に燃やすために、燃料としての投入量そのものを減らして空気の比率を多くする方法も考えられますが、ただでさえ燃え尽きやすい針葉樹の薪の投入作業としては煩雑になり過ぎる恐れもあります。通常量として投入した針葉樹を、適した燃焼条件で燃やした結果として、高温状態が長時間続いた場合でも、ストーブとして機能を長期間、何の問題なく発揮し続けることができること、なおかつススやタールの処理が充分となっていることが「針葉樹を問題なく燃やせるストーブ」の条件と言えるでしょう。

それには、やや長い時間を考える必要があります。針葉樹を燃やし続けた結果、広葉樹を燃やした場合に比べて本体の寿命が短くなってしまったり、消耗部品の交換頻度が増えてコストアップしてしまうようでは、やはり「問題なく燃やせる」とは言い難いと思われます。また、本体の耐熱性を上げて燃やす分には問題なくても、ススやタールが充分少なくなければ、実際に使い続けるのは公害面から困難です。

その点、モキ製作所の薪ストーブは、高温燃焼を長時間継続させることが前提の構造となっていること、さらにその高温を利用してススやタールを着実に処理するようになっていること、この2点を兼ね備えていることから、真に針葉樹を燃やせる薪ストーブであると考えられます。

針葉樹を主に燃やせる薪ストーブのメリット

間伐材、すなわちハイカロリーな成分が多い針葉樹を使うことによって、まず「温度が素早く上がる」ことと「高温を保ちやすい」ことが挙げられます。これは、暖房器具としての薪ストーブとしての性能を考える上で、重要なメリットとなります。モキ製作所の薪ストーブの暖房能力を最大限発揮させるためには、間伐材はむしろフル活用するべきでしょう。

あと、森の手入れという目的の副産物としての間伐材である針葉樹は、広葉樹よりも圧倒的に安いことが、明らかなメリットです。体積あたりの比重が軽いため、体積としての投入量は増えてしまうので、見た目の減りが早くなってしまうことは注意が必要ですが(購入時でも、体積売りでは広葉樹の方がおトクになる)、燃料代がそもそも安いということは暖房器具の実用性を非常に高くします。

さらに、入手経路が広葉樹よりも豊富ということもメリットです。例えば木造住宅の建築現場などには、廃棄物として積まれている針葉樹の建築端材があり、それをもらえる場合もあります。モキ製作所の薪ストーブであれば、竹すら燃料にすることができるので、日常生活で、タダで燃料が手に入る可能性が広まるというのは、暖房燃料についての意識が変わります。家庭内エネルギー革命とも言えるでしょう。

以上のように、快適な暖房を、安く、楽しく手に入れることができること。これは、ステータス的ないわゆる「薪ストーブライフ」とは根本的に異なるものです。私達がどうして「心もぽかぽか暖まる」として「モキ製作所の薪ストーブがある暮らし」を提案するのか、その答えの重要な部分が、ここにあるのです。

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