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身体がつらい暖房とぽかぽかする暖房

【ぽかぽか暖房の秘訣】〜その1〜

なぜ暖房で身体がつらくなることがあるのか

気温が低い冬、最近はあまり見なくなりましたが、お正月の神社なので、たき火に出会うことがあります。よく燃えているたき火に近づくと、暖かいことには暖かいのですが、露出している肌には、チリチリと「痛い」感覚さえ感じます。

それと似たような不快な感覚は、実は、エアコンによる暖房や、温風ヒーターでも感じる場合があります。ドライヤーのように、乾燥した空気によって水分が奪われるイメージで、エアコンや温風ヒーターによる暖房のつらさを説明する場合もありますが、例えば、都市ガスによる温風ヒーターの空気は結露するほどに水分を含んでいます。どうやら乾燥以外にもつらさの原因がありそうです。

一方、住宅では「理想の暖房」として言われる床暖房も、たしかに、床暖房のされている範囲については、やさしく暖められる感覚が得られて快適なのですが、現実問題、床の全ての範囲が暖房されるわけではなく、床暖房された範囲が快適であるほど、その範囲から外れたときの冷たさと寒さは、ちょっとした驚きとして身体に感じられたりします。

一言で暖房と言っても、身体の芯からぽかぽか暖まる快適な暖房を得ようと思うと、よくある暖房器具を単に置ける場所に置くだけでは難しく、もう少し踏み込んで考える必要がありそうです。

熱がどのように身体に伝わるかという考え方

基本的な考え方として持っておくと良いのは「熱がどのように身体に伝わるか」という考え方です。

たとえば、手っ取り早く身体を暖めたい場合にはどうするでしょう。手であればお湯につけたり、身体全体なら熱いお風呂に入ったりしないでしょうか。これは熱の科学でいう「伝導」という現象を利用しています。伝導とは、熱が、より温度の高い物体から、より温度の低い物体に伝わっていくことです。伝導により効果的に熱を伝えようと思うと、より温度差の大きな物体どうしを接触させることが有効になります。

形のある「物体」と直接接触させる場合と違い、暖められた空気の流れによって熱を伝える場合は「対流」と言います。エアコンなどによる暖房は、この「対流」によるものになるわけですが、対流も、本質的には伝導と同じで、空気と身体を直接接触させることにより、熱を伝えている(正確には、熱が逃げないようにしている)ことになります。この熱の伝え方を効果的にしよう(短時間で行おう)とすると「温度差に頼らざるを得ない」、つまり空気の温度をより高くするしかないことがおわかりいただけるでしょうか。

しかも水と違って、空気は熱を伝えにくい物質なので、空気を高い温度にしても、身体も部屋もなかなか暖まりません(気温の高いサウナに入っても火傷にはならない理由)。したがって、あまり高くない温度の空気によって時間をかけて、あらかじめ部屋全体を暖めておければ良いのですが、温度差のある物質を接触させることで熱を身体に伝えるという原理に頼る限り、高い温度の空気に触れるためにチリチリと不快に感じる、つらい暖房がどうしても生じてしまうものなのです。

身体の芯からぽかぽか暖まりたい方へ

温度差のある物質を接触させるという原理によらずに、身体に熱を伝える方法はないものでしょうか。あります。熱の科学では「輻射(放射)」と言われる原理です。

これは、エネルギーを光(電磁波)によって伝える原理によるもので、光(電磁波)そのものには温度はありませんが(例えばLEDの光は暖かくない)、ある範囲の波長の光(電磁波)が物体表面に吸収されると、そこで初めて熱エネルギーの形で放出され、伝熱の原理によって内部に伝わっていきます。太陽光線が真空の宇宙空間を通過して地球に届き、大気や地表面を暖めるのが「輻射」により熱を伝えている例で、この原理を利用すれば温度差に頼ることなく身体を暖めることが可能です。太陽光には目に見えない「紫外線」から、「可視光線」、そして「赤外線」までさまざまな波長の光が合わさっていますが、物体表面でエネルギーを熱として放出する光は「赤外線」、その中でも波長の長い「遠赤外線」が人体を暖めるには有効とされています。

遠赤外線は、目に見えないだけで、温度を持っている全ての物体から放射されて、他の物体を暖めます。ストーブが身体や部屋の壁や床を暖めるのは、空気を暖めている効果(対流)もありますが、輻射による効果が大きいと言えます。

輻射では、空気が暖まらなくても、遠赤外線が届く範囲に効果的に熱を伝えるができます。温度差によらずに身体表面に熱エネルギーが直接発生し、直ちに身体の内部に熱が移っていくので、身体の芯まで暖まってしまうと熱いということはありますが、チリチリと痛いというような不快感はありません。身体の芯からぽかぽか暖まりたいのであれば、遠赤外線をより多く発生するような暖房器具を置くことが正解と言えるでしょう。

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