株式会社愛研 環境保全事業
モキ製作所の薪ストーブ 普及販売】

モキ製作所薪ストーブ生活イメージ

【株式会社愛研が提案する薪のご購入その2】国産材を利用して時代のリアリティをつかめ

【なぜ環境に良いの?】〜その7〜

切り取られた便利さの中で暮らす時代ならではの欲求

特に都市部などではそうかもしれませんが、何でも「商品」として整えられたものが手元に届き、スイッチ一つでさまざまな情報が手に入り、冷暖房など快適に暮らせる中で、私たちが自然(生き物の力)を利用して生きていることを実感するのは、なかなか難しいことです。

それでも、人間は「生き物」ですので、やはり都市部の人に多いという印象ですが、わざわざ高いお金を払ってアウトドアを楽しみに行ったり、釣りをしたり、最近は「農業をやってみる」ということにも関心が高まっています。少なくとも、食べ物については産地や、作った人など、「生産現場」が見えるものがもてはやされるようになりました。

便利な部分だけが切り取られて、目の前に提供される現代の暮らしだからこそ、「実際は、こうやって自然(生き物の力)によって生み出されるものなのだ」という全体を見たい、実際に体感したいという欲求が生まれるのは、まさにこの時代ならではのリアリティというべきでしょう。

しかし、そのような欲求は、時代のリアリティを先取りする人々でさえ、自分達が食べる食べ物の一部として取り入れるか、例えば里山など、自然の力を利用(活用)する現場に時おり足を運んでみるなど、日々の暮らしの中の一部において叶えているというのが、多くの現実です。

しかし、よく考えてみればどんな家に住むかというのは、日々の暮らしそのものであり、それは日本では本来、木造建築として自然の力を利用する最たる「かたち」であったわけです。そして木材こそ「便利な部分だけが切り取られて」実際の家を作る際に提供されているという現実がある一方で、考え方一つで、そこを本来の「かたち」に戻すことも可能なのが現代という時代なのです。

木材利用から考える「時代のリアリティ」

そもそも、寺院の建築が今でもそうであるように、人が植える木は、例えば50年、60年という先に建材として具体的に使われることを見越して、森でじっくり育てられるのが「本来のかたち」なのです。農作物よりもはるかに長い時間スパンですが、考え方は本来、同じです。そうやって大切に育てられてきた木を使うからこそ、いい加減な建築物を造るわけにいかない、大切に使わなければならない、という理屈になります(「木のいのち木のこころ」という本が有名です)。

その「本来の自然な流れ」こそが、本質的に「豊かな暮らし」であることは、感覚でご理解いただけるかと思いますが、どうしても時間軸と経済的な理由によって「そこまではできない」。それでは、せめて……ということで、実際に見えるところで、育てられ、伐り出された木材を使いましょう、それで家を建てましょう、というのが、現実的な提案になります。

「実際はこうやって命から生み出されたものである」ということを暮らしの中で感じたいというのが「時代のリアリティ」であるとすれば、それを実際の事業として提案・展開している事業所があれば、その話を聞いてみる、実際に縁を持ってみるというのも、とても有意義ではないでしょうか。

私達は、薪ストーブ事業をきっかけに、林業経営から、製材、そして木造建築受注施工まで、自社で一貫して取り組んでいる「桑原木材工業株式会社」とご縁を頂き、薪ストーブを通した国産材の有効利用として具体的に目に見える形にすべく、製材端材を活用した薪供給の取組を協働で進めています。

桑原木材工業株式会社における薪の供給モデルなどのご紹介

ここで、桑原木材工業株式会社での薪供給の取組がどのようなものなのか、写真などで紹介しましょう。桑原木材工業は岐阜県関市洞戸……要するに、山と里との接点にあります。木材によって森と街をつなぐわけですから必然的ですが。具体的には、こういう美しい山あいを流れる川沿いにあります。

桑原木材工業株式会社の社屋です。手前側が事務所、奥が製材工場となっています。事務所はモデルハウス的な役割もあり、建築例としての薪ストーブも実際に設置されています。残念ながら私どもと出会うずっと以前からですので、モキ製作所の薪ストーブではなく、普通の鋳物ストーブですが(笑)

近隣の森から伐り出してきた丸太です。この皮を剥いて、様々なサイズの木材として、ここにある設備で製材加工し、出荷するのが主な事業です。最大の強みは、自分で木を育ててもいるので、その気になりさえすれば、「木のいのち木のこころ」の世界そのままのような、「ここで育っている、この木で家を造る」ということが可能なのです。

主要な製品は、このような立派な角材や板です。天然乾燥ということにも、相当な理由があるそうです。木材を知り尽くしたプロとしての知識と経験が、結局のところですが、お値段と品質にどのように効いてくるのか合理的な説明も可能にしていますので、ご自宅の建築を考えていらっしゃるなら是非相談されてはいかがでしょうか?

森で何十年もかけて育てられた木は、できるだけ建材として、長年利用するのが本筋ですが、どうしても建材にならない「背板」(「側板」「コワ」ともいいます)が出ます。普通は、割り箸や、それも難しいものはチップにして製紙原料になります。最近は流行りの木質バイオマス発電によって、燃料需要も非常に強いとのことです。

この「背板」を、薪ストーブに投入しやすいように、40cm程度にカットし、ハンドリングしやすいように30kgの米袋に詰めていただきました。これを、1袋単位でユーザーさんが購入し、ご自身の車で自宅までお持ち帰りになって、薪ストーブの薪として実際に利用していただくという供給モデルです。

特に最後の写真からわかるように、薪としてハンドリングしやすいように、カットして、適宜割って、袋詰めしていくという「手作業」が、この供給モデルでの最大の「手間」となります。単に「儲け」や「損得」で考えれば、機械に放り込んでチップにしてしまった方が早いのは明らかで、わざわざ薪としてユーザーに提供するのは、国産材に親しんで欲しいという強い思いの表れと言えるものです。

営利を目的としたものではないので、販売価格を市価よりもぐっと抑えているため(詳細は愛研担当「大屋」まで直接お問合わせ下さい)、材料代としての回収はゼロ、手間賃としても回収はしきれないのが実際のところです。結果的に私達の提案する薪をご購入頂けるユーザーの皆様は、高性能の薪ストーブによる物理的な暖かさのみならず、お買い得な薪を調達する過程で、普通には得難い「時代のリアリティ」に触れていただくことができると考えております。

桑原木材工業株式会社では、林業家としての側面にも相応しく、他にも、森と都会をつなぐ、様々な、遠大ともいえる取り組み――たとえば、木材の品質を本質的に決定する乾燥を、樹が生きている状態で皮を剥き、蒸散作用も利用して芯から乾かすことで、より良質な材を得て、しかも、皮剥きを「その木材」を利用するユーザー自らに体験してもらう、など――を、果敢に行っています。

薪を現地まで引取りに行くのをきっかけに、日本の森と人との関わりを一番代表する木材利用のリアリティに、様々な切り口から触れて頂ける可能性があるというのも、薪ストーブに関心のあるようなユーザーさんにとっては魅力的なことではないかと考えております。

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