株式会社愛研 環境保全事業
モキ製作所の薪ストーブ 普及販売】

モキ製作所薪ストーブ生活イメージ

森の手入れで出る間伐材を使うということ

【なぜ環境に良いの?】〜その4〜

単に「カーボンニュートラル」というだけでなく…

一般に、薪ストーブを使うことが「環境に良い」というと、カーボンニュートラルということが根拠に挙げられます。ここではカーボンニュートラルについて説明しませんが、結論的には「化石燃料を使うのはもったいない」という趣旨と同じことになるので、特に触れる必要はないと思います。

暖を取るという行為で具体的に見えることは、大気中のCO2濃度がどうのこうのという問題ではなく、自分が何を利用して暖を取っているか、ということだけです。そこで「心もぽかぽか暖まる」ためには、自分が暖を取っているエネルギー源が、自分にとっても、世の中にとっても良い選択、合理的な選択だと実感できることが重要だと考えます。

例えば、カーボンニュートラルだけで心安らかになるなら、バーベキューで東南アジア産のマングローブの炭を燃やしていても心安らかになるはずです。実際はどうも居心地が悪い部分がないでしょうか。どういうふうに炭になったのか良く分からないですから。薪ストーブがあったとして、薪を燃やすのも、その薪がホームセンターでただ買ってきた薪だと、心安らかに…とまではいかないような気がします。

これが、自分がよく知る公園の手入れで出た剪定枝だとか、わかっていればどうでしょう。もともと焼却場でゴミとしてただ燃やされていたものが、立派な資源として活躍している。そういう「合理的であることの気持ち良さ」を感じることができるのではないでしょうか。

森林の公益的機能を増大させるという考え方

基本的な考え方として持っておくと良いのは「現在は、森林の公益的機能を増大させるための活動が行われており、そこで出る間伐材を燃料として利用できれば有意義」という考え方です。

詳しく説明すると、まず、いわゆる「森の手入れ」や「森林整備活動」という名目で、現在、間伐が社会的に進められているという事実があります。その活動によって対処しようとしている主要な問題は、特に1950年代半ばから1970年代の拡大造林と言われる時期に、木材生産を目的にスギやヒノキが全国的に盛んに植栽されて拡がった人工林の多く(ちなみに、人工林は森林全体の40%を占めます)において、その後の木材価格の下落によって手入れ不足問題が生じ、荒廃林化しているというものです。森の中を歩く機会が多い方なら、モヤシのような細い針葉樹が密に植えられ、光が届かなくなった暗い林内のあちこちに、枯れた幹が倒れ掛かり、緑の何もない林床に枝が散乱し、土壌がむき出しになっているような光景を一度は見たことがあるはずです。これは、森の手入れ不足、具体的には間伐不足によって生じた問題です。

森林には本来、水源涵養や土砂流出・崩壊防止、生物多様性の保全などの多様な公益的機能があるのですが、それが発揮されないどころか、大雨時の山崩れや、大量の倒木が河川に流出して流木被害をもたらすなど、森の手入れ不足に伴う問題は社会問題化していると言えます。

そのような社会問題に対処しようと、例えば愛知県でも「あいち森と緑づくり税」のような税金を投入して森林整備を進める試みが社会的に進んでいます。しかし、もともとは木材生産を目的とした人工林。手入れ不足によって本来の用途(建築材料)には利用できないにしても、間伐材を燃料資源として、できるだけ加工することなく積極的に利用することができれば、森林整備活動を促進し、結果的に森林の公益的機能を増大させることにつながるので、非常に合理的で有意義と言えるのではないでしょうか。

薪生産を目的としたものよりも、森林整備を目的としたものを

薪ストーブの燃料は、一般には、燃料としても上質である必要があるため、コナラやクヌギ(ないしアベマキ)、サクラやケヤキなど落葉広葉樹の大径木が好まれてきました。この需要に応じて、森林整備としての目的よりも薪生産を主な目的とする高齢広葉樹の伐採が商業的に行われ、薪として販売されています。いわゆる「薪ストーブライフ」が、高価で嗜好的になりやすいのは必然と言えるでしょう。

一方、人工林の間伐によって生じるスギやヒノキといった針葉樹は、良く燃えすぎてストーブ本体を傷め易い、火持ちが悪いといった理由から、火起こし時など限定的な用途にしか用いられませんでした。しかし間伐材を主に使える薪ストーブのメリットという別テーマの記事に詳しく述べるようにモキ製作所の薪ストーブであれば、針葉樹を燃料の中心に据えることができるため、森林整備で出る間伐材を、優れたエネルギー源として有効に活用できることになります。

そもそも薪ストーブなど、木質バイオマス資源を利用して暖を取ることの本質的な心地良さは、「もったいない」の精神、自然からの贈り物である木材を、不要物や廃棄物としてしまうのではなく、資源として余すことなく使い切ることにあるのではないでしょうか。森の手入れと結びついた薪ストーブの利用は、本質的に不要物を資源として蘇らせることでもあり、まさに自分にとっても、世の中(子供達の将来)にとっても良いこと、合理的なことであると言えます。それは、単なる暖房による暖かさの気持ち良さを超えて、「心もぽかぽか暖まる気持ち良さ」があると言えるのではないでしょうか。

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