株式会社愛研 環境保全事業
モキ製作所の薪ストーブ 普及販売】

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電気エネルギーによる暖房は?

【なぜ環境に良いの?】〜その3〜

質の良い快適な暖房にはなるものの…

これまで、住宅の寿命や健康に影響を及ぼすリスクのある開放型暖房機器は避けたい、さりとて例えばFF式(Forced draught balanced Flue type、強制給排気形)温風ヒーターは、居室の空気もクリーンで暖房効果も高いけど、快適とは言い難いといった問題を考えてきました。少なくとも環境に良くても家を傷めてしまってはどうしようもないので、ここでは近年の高気密住宅に適した暖房ということを第一として考えます。

快適さを確保しながら居室の空気をクリーンに保とうとすると、やはり電気エネルギーによる暖房器具が有効です。安全性も高く、設置場所も自由で、何よりもマイルドな暖房を自由にコントロールできる快適さも得られます。ただ、化石燃料と比べて電気がよく不利になるのはランニングコストです。ランニングコストが高いというのは、エネルギーの使い方としては贅沢だと言い換えて良いと言えます。

電気の最も贅沢な使い方は、電気ヒーターのような使い方だと思われます。化石燃料や原子力など熱を大量に捨てながら変換して得られた高品質なエネルギーを、他でも代替の効く低品質の熱エネルギーにそのまま換えてしまうのですから、「環境に良い」ことを意識する人なら、よほどの安全上の都合(例えばコタツは電気でないと危険大)や精密な温度制御の都合でもない限り、心が落ち着かないのではないでしょうか。

化石燃料に頼る暖房が適切ではないために電気エネルギーを暖房に用いる場合に「環境に良い」ためには何を重視すれば良いのでしょうか?

電気を使って外部の熱を取り出すという考え方

基本的な考え方として持っておくと良いのは「外部の熱を取り出すという高度な仕事を高効率に行うのは電気エネルギーならではの有効な使い道」という考え方です。

具体的には、エアコンでやっている「ヒートポンプ」と言われる原理です。昔の電気ヒーターを用いて暖めた空気を吹き出す温風ヒーター的なエアコン暖房は「最悪」ですが、近年のエアコンはヒートポンプ方式です。ヒートポンプ、つまり「熱を室外から室内へ輸送する」という高度な仕事は電気でしか成し得ないので、電気の使い方としては合理性が高いと言えるでしょう。

ヒートポンプの具体的な原理はここでは割愛しますが、エアコンによる暖房は、外気の持つ熱エネルギーを室内に輸送することが本質です。その輸送を、電気エネルギーの投入をどれほど少なくして効率よく行うか、投入したエネルギーの何倍のエネルギーを外気から取り出すことができるかという「エネルギー消費効率(COP)」が高いほど良い暖房器具であると言えます。今ではCOPはどんどん上がって7倍にも達し、COPは条件に依存するので、さらに外気温など実際の使用条件を想定した「通年エネルギー消費効率(AFP)」でエアコンの性能が競われるようになっています。

電気の使い道として合理的でパワフルなエアコンですが…

電気を使う暖房のうち、エアコンだけは、投入エネルギーの何倍ものエネルギー効率で部屋を暖めるため、パワフルでもあり、その結果、ランニングコストも開放型暖房器具と比べても遜色のないものになります。しかし「身体がつらい暖房とぽかぽかする暖房」という別テーマの記事に詳しく述べるように温風を吹き出すことによって暖房するという原理のエアコンは、電気ヒーターや輻射型ストーブと比べて、快適さはどうしても劣ります。

そもそもいくらCOPやAFPに優れたエアコンでも、本質的に電気という最も高品質のエネルギーを最終的に体温に近い温度を実現するためだけに使うことに代わりないので、贅沢という心苦しさからは根本的には逃れられません。そこで、環境に良いことをしながら(心の気持ち良さを得ながら)、身体の芯からぽかぽか暖まるためには、「再生可能エネルギーを用いた、輻射熱方式の暖房」しかないという結論になり、薪ストーブが、それにピタリとはまる解決策となるわけです。

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