株式会社愛研 環境保全事業
モキ製作所の薪ストーブ 普及販売】

モキ製作所薪ストーブ生活イメージ

化石燃料を暖を取るために燃やすということ

【なぜ環境に良いの?】〜その1〜

2億年かけて作られた貴重な財産の使い道

住宅における暖房といえば、昔は灯油ストーブでしたが、現在は、ガスストーブや床暖房、電気オイルヒーターからエアコンまで、多様なものが用いられるようになっています。しかし、依然として灯油は暖房エネルギーの中心になっており、資源エネルギー庁の「エネルギーに関する年次報告書」(いわゆるエネルギー白書)の平成26年度版によれば、家庭部門の中で暖房は23.1%を占めますが、一方家庭部門のエネルギー源の中で灯油は16.7%を占め、灯油の全量が暖房に消費されているとすれば、暖房エネルギーの72%は灯油に依存している計算となります。

この数字は、最近の住宅は、高気密化・高断熱化が進んだとはいえ、実際問題、オイルヒーターのようなマイルドだが高価な暖房だけで充分暖かいということは難しく、さりとてエアコンの温風は乾燥して辛いなど、依然として、最後に頼りになるのは灯油ストーブやガスストーブなど燃焼器具であるという生活実感とよく一致していると思います。灯油は化石燃料ですが、ガスも化石燃料であり、電気による暖房にしても、とりわけ東日本大震災以降の発電エネルギー源は化石燃料に大きく依存し(2013年度は88%)、結局は、私達の暖房のほとんどは化石燃料に依存していると言えます。

しかし化石燃料は言うまでもなく「限りある資源」です。有機地球化学の教科書によると、石油は1億年以上かけて堆積した植物プランクトンの死骸(しかも海底に到達するのは生きていた量の0.1〜1%)が、さらに1億年といった長い時間をかけて地殻の中で変化してできたものとのことです。化石燃料を原材料として、プラスチックを始めとする様々な材料や薬品など、私達の生活を支える多くの製品が作られているのです。特に灯油は原油の中でこの化学合成の原料となる成分と被っています。さらに化石燃料は原材料だけでなく、車のようなものを走らせたり、空を飛び、宇宙に行くための燃料にもなります。

それがあれば様々なことができる化石燃料。それを今を生きる私達が、今「寒い」ということで、単に燃やして暖を取るために使ってしまうというのは、使い道としては、どうなんでしょうか?

高品質のエネルギーと低品質のエネルギーという考え方

基本的な考え方として持っておくと良いのは「そのエネルギーを用いると、ほかにどのようなことできるか」という考え方です。

たとえば、電気エネルギーは、単に熱に変えてしまうこともできますが、光にも、音にも、モーターの動力にもなります。パソコンを動かしたり知能のような働きをさせることもできます。熱にするにしても「ヒートポンプ」と言われるように外気の熱を取り出して室内に輸送することで単に熱にするよりも何倍もの量の熱を発生させることもできます。電気のような、様々な用途に使えるエネルギーのことを高品質のエネルギーと言います。

一方、「寒い」ということで私達が暖を取る程度の熱エネルギーは、身体を暖めるだけで、ほかには何もできません。このような使い道の限られたエネルギーのことを低品質なエネルギーと言います。低品質なエネルギーを生み出すのに、高品質なエネルギーを使うは、とても勿体ないことではないでしょうか。

次世代のために

温暖化の問題もありますが、そもそも、化石燃料は、今を生きる我々だけが、ふんだんに使ってしまって良いようなものではないのではありません。化石燃料は、暮らしを支える製品に不可欠な原材料であり、高品質なエネルギーも生み出せる、非常に貴重な資源であるからです。限られているからこそ、次世代のために残しておくべきではないでしょうか。

暖房は、本質的に、低品質なエネルギーしか取り出せない資源で賄うべきです。できるだけ、高品質なエネルギーにはなれないようなエネルギー源を直接利用するのが合理的です。少なくとも、次世代に迷惑のかからない資源を使うべきだと考えます。その意味では「ゴミ」をでもいいのですが「ゴミ」には公害的な問題があって一般家庭では資源利用は不可能です。そうなると、選択肢、はお天気次第の太陽熱か、お天気によらないようにしたいなら「バイオマス」に限られます。「バイオマス」にも木質チップや木質ペレットといった加工品もありますが、発電に使うならまだしも、家庭で暖を取るためだけなら、加工のために消費される化石燃料も減らしたいところです。

化石燃料をできるだけ使わないようにしようと、暖房というものを突き詰めていくと…行き着くのが、薪という、極めてシンプルな再生資源なのです。

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