株式会社愛研 環境保全事業
モキ製作所の薪ストーブ 普及販売】

モキ製作所薪ストーブ生活イメージ

【薪ストーブ燃費まとめ】薪ストーブの薪の使用量、消費量って実際どう?〜各種実績情報に基づく検証〜

【現実の諸問題】〜その3〜

薪ストーブって薪集めるの大変じゃない?と、躊躇されますが……

最近薪ストーブがブームで、先日会った木材市場の関係者も「いやぁ、多くなったねぇ、問い合わせも、買いに来る人も」と言っていましたが、薪集めには、本当に皆さん苦労されていらっしゃるようでして、薪ストーブを導入してみたいけど……と思われる方も、まず「薪」で躊躇されてしまうようですね。

でも先に結論を言ってしまえば、「モキ製作所の薪ストーブ」であれば、薪ストーブをメインの暖房として使われても、薪の調達は現実的に可能です。実際、我が家での2014年〜2015年の1シーズン(ワンシーズン)の実績は重量で1,000kg、つまり1t、体積に換算すると2立方メートルでした(その内訳はこちらの記事の光熱費の表の後にあります)。

これ、一月(ひと月、1ヶ月)ではなく、年間、ワンシーズンで1t、2立方メートル、仮に1束8kgとしても125束なんです。間違われるといけませんので。現に、我が家の「薪置き場」なんて、時々買ってきて補充するので、せいぜい、こんな感じです。

その調達コストですが、もし「木材市場で普通にコンテナ買い」すれば、例えば1立方メートルあたり17,000円なのでワンシーズン34,000円になりますし、もし束として買ってしまうと「かなり良心的に」広葉樹1束10kgで400円としても、ワンシーズン8万円とかのコストになるのですが、「モキ製作所の薪ストーブ」であれば、これが針葉樹でも木材なら何でも良いので、我が家では2万円でした。

こうしてみると、薪ストーブを使った経験がなくて、使ってみたいけど……という人でも「あ……これなら、なんとかなりそう」という気がするのではないかと思うのです。けれど、これ、海外製の輸入薪ストーブとかを使われている方からしたら「え?」という話じゃないかと思うんですよ。だって、私も、今もですけど、話を聴いたら「え?」って思いますもの。

ここでは、巷で言われる薪ストーブ導入で準備しなければならない薪の使用量、消費量ないし必要量の実績が、どのくらい「すごいものか」――私など、そんなの絶対不可能と絶望してしまうくらいですが――そのあたりの例を示した上で、先ほどから申し上げている「モキ製作所の薪ストーブ」だったらどうなのか、実績に基づく、薪の使用量の目安を示したいと思います。

普通の鋳物製薪ストーブでの薪の消費量、使用量ないし必要量

まず、最初にこちらの事例。ダッチウエスト社製の中型ストーブ「FA225」を、屋根抜きの煙突配置でお使いということなのですが……ワンシーズン使用量が約6トン。私、最初読んで、ああ、6立方メートルか、鋳物にしてはちょっと少ないな……と勘違いしたのですが、甘かったです。体積にすると約12立方メートル。

1日あたり消費量は35kgプラス焚き付け5kgで40kgとのこと。後述しますが、我が家の昨シーズン実績が1シーズンで2立方メートル、極寒の日もあった今年1月の薪の消費実績が1日約7kgでしたから、その6倍というシーズン消費量の12立方メートルという数字は……ちゃんと合ってます。薪置き場の写真見ただけで、私など、絶望してしまいます。

さらにこんな方。バーモントキャスティングスのアンコール触媒機。「厳冬期はマイナ10度以下の朝もある。マイナス5〜6度は当たり前」の厳しい土地ですが……

「実例」としての目安は、やっぱり6トン程度、なのでしょうか。1束を10キロとすれば、この方も6トンです。

こうして探していくと、あくまでも寒冷地での話ですが(というか、寒冷地の人しかレポートを見つけられないのです)、主暖房にすると、6トン、12立方メートルが実例として目安になるようです。こちらは、おそらく、岩手県だと思われる方。誠実な人柄が見えますし、コストをすごく気にしていますし、データが丁寧ですから、信用できると感じて追記します。私(大屋)がここで書いている数字は木材と木材の隙間を2割含む「見かけ体積」ですので、それでいくと「12立方メートル」が、1シーズンの薪の使用量になります。

ここまで寒冷地で、主暖房としての使用という条件下での実例を挙げてきましたが、一般論としては、12立方メートルとかは多いようです。主暖房として使うことを想定しても、だいたい8立方メートル程度が必要とされているのかなと思われます。以下、そのように論じているサイトをいくつか挙げます。

薪ストーブで、このWebサイトまでたどり着いている方なら、絶対に目にしていると思われる『誰も言わなかった薪ストーブの話』サイトでも「束」で論じていますが、重さに換算すると、最低量としての試算(一束を8kg、1日消費量(使用量)が2束で4ヶ月半使用)で2160kg、ざっと2t。最高量としての試算(一束を10kg、1日消費量(使用量)が5束で半年使用)で9000kg、9t。

これではちょっと幅があり過ぎるので、愛知県内として「一束10kg、1日3束で5ヶ月使用」を想定すれば、4,500kg、というところでしょうか。隙間含む比重0.5とすれば、やはり8立方メートルに近い、9立方メートルという数字です。

以上のような考察から、薪ストーブを導入するには、8立方メートル、4tものワンシーズンの薪を準備しなければならないと仮定しましょう。

これを束として買うのは高いから(かなり良心的な薪の値段で試算しても16万円)、原木を割って乾かすとなると、2年乾かす必要があると言われますから、シーズン直前には、8立方メートルの倍の16立方メートルをストックしないといけない。そうなると、幅0.45m、高さ1.1mの薪置き場のが長さ2mで1立方メートルですからのべ16m、幅1mで2列にしても8m……庭がいくらあっても足りる気がしません。

……こんな話をもし事前に聞いていたら、誰も、薪ストーブなんて導入しようと思わないんじゃないかと、私などは思うのですが、実際には、導入されて使っていらっしゃる。しかも特にお金持ちという方に限らず。

では、薪の消費を減らそうと頑張れば、どのくらい減らせるものなのでしょうか。『誰も言わなかった薪ストーブの話』サイトからは、最低の推定として2t強、4立方メートル強という数字を導き出すことができましたが、近い実例、ありました。

これで、かなり現実的になりますが、この方は、「バーモントキャスティングス アスペン」という機種を使われていて1時間あたり出力4500kcalなんですが……たぶん、けっこう、寒いというか、慎ましく暮らされているのではないかと思うのですよ。

それでも結局、薪ストーブの恩恵を受けようと思えば、少なくとも5立方メートル程度は、薪を用意しなければならない、しかも、それを広葉樹中心で、などと言われると……そりゃ、薪ストーブ導入を躊躇される、二の足を踏まれるのも仕方ないかなと、私なども思うわけです。

モキ製作所の薪ストーブでの実績に基づく使用量目安(愛知県内)

こうして薪ストーブの薪の使用量についての情報を拾っていくと、私が冒頭に申し上げた、我が家のモキ製作所の薪ストーブでのシーズン消費量、1t、2立方メートルというのは、先ほど述べた一般的な鋳物製薪ストーブの「最小の消費量」の、そのまたさらに半分ですから、いくら何でも話がうますぎる、「異次元」のような数値に見えるんじゃないかと思うのです。

私も、実際に、この仕事を始めて色々調べるうちに、自分の数字に「ホンマかいな」と思ったので、この記事を書いているのは2016年2月ですが、2016年1月の薪の消費量の実績を、体重計を使いながら平均値を求めながら推定してみました。その結果、やはり、結論は1シーズンで1t、2立方メートルというのは変わりませんでした。以下、計算過程を示します。

この1月は強い寒気団による極寒の日もあり、やや贅沢に使った感じですが、わかったのは平均で5日間で薪を35.4kgのペースで消費しました。1日消費量(使用量)で、約7kgです。我が家は朝と、晩で2回焚くので、1回は3.5kg程度。

ちょっと脱線しますが、そもそも「3.5kgの薪で何ができるの?ウソおっしゃい」というお話もあるようです。論より証拠。実際に、天板温度200℃から250℃を何時間保てるか、試験を行った動画がこちらです。実際の試験では3.5kgの薪を用意しましたが…あまりに長時間過ぎたので、2.5kgに変更しました。「答え」を書いてしまうと、立ち上げを含めて2.5kgの薪で「2時間」です。

話を戻します。5日間で35.4kgのペースとすると30日間で212.4kg。そこで、この消費ペースで、12月、1月、2月の3ヶ月が推移し、11月と3月は、実際に消費ペースが減りますので、ここは感覚で、ちょっと安全側に見ながら0.7掛けを行うと、シーズン5ヶ月の合計は

212.4×3+212.4×0.7×2=934.56kg

……となります。比重について、安全側に見て、木材の乾燥比重0.6、木材と木材の隙間を0.8とみますと、

934.56kg÷0.6÷0.8=1,947立方メートル

……と、なりました。ここで、この、11月と3月の消費ペースの減少分「0.7」ですが、こちらのWebサイトを見る限り、外れではないと思うのです。よって、冒頭に示した昨年の「1t、2立方メートル」という薪の消費量が正しかったことは、今年の消費ペースからも検証することができました。

これ、我が家は、確かに「エコノミー型」運用ではありますが、使っている薪ストーブの機種は「MD-80U」、この機種の出力は1時間あたり19,430kcalもありますので、先ほどの「アスペン」と比べて明らかに高出力タイプで、かなり暖かいのが実感です。一方で、暖房している対象は、薪ストーブ暖房の上限目安と言われる20畳のリビングダイニングキッチンで、曇りガラスの引き戸や襖で他の部屋から切り離されています。

そこを、もう少し具体的に言えば、暖房している部屋の大きさは21畳、正確には34.79平方メートルあって、薪ストーブ以前は、出力2.8kWのエアコン1台でカバーしていました。エアコン以前は開放型石油ストーブ1台でカバーされていました。この部屋の冬を、薪ストーブのおかげで「これまでになく」暖かく過ごすことができています。

ここで、ちょっと「目安」になるかな?と思ったのは、同じく「MD-80U」で、こちらは2階建て吹抜け、40坪の高気密・高断熱住宅を全館暖房されているご家庭があるのですが、そちらでの薪ストーブの使用状況。薪ストーブ以前は、2台の開放型石油ストーブでカバーされていた、とおっしゃるのですよ。それが、今はMD-80Uの1台で快適だと。

こちらでの薪の使用量は、あまり正確ではないかもしれませんが、購入実績ペースから見積もると、1ヶ月間の薪の消費量(使用量)として、だいたい440kg程度、0.92立方メートル程度になるようです。これは、我が家の倍でして、一シーズン消費量(使用量)を同様に計算すると……

【重量計算】 440×3+440×0.7×2=1,936kg(1.9t)

【体積計算】 0.92×3+0.92×0.7×2=4.05立方メートル

……となります。つまり「開放型石油ストーブ換算」で、1台あたり、薪が1t、2立方メートルの消費になるのではないかと。我が家は1台だったのに対して、このご家庭は2台でしたから、薪の消費量も、ちょうど倍の2t、4立方メートル。

もちろん、この数字に、どこまでの一般性があるかはわかりませんが、我が家でも、我が家の倍を使われているように見えるご家庭でも、ほぼ薪ストーブだけを主暖房として、毎朝と毎晩、火をつけて、料理にフル活用している、という状況ですので……

モキ製作所の薪ストーブを導入される場合に、薪ストーブを「生活の一部」として、特に贅沢でも、節約でもなく使う場合の、一つの目安になるように思います。

いかがでしょう?開放型石油ストーブ1台分の代わりに、1シーズンの5ヶ月間で、2立方メートルの薪を消費する薪ストーブというのは。

その調達コストとして、上等な広葉樹の「薪」は必要なく、針葉樹でも木材なら何でも、竹でも燃料になるので、我が家の調達コスト実績は2万円。灯油代にすると、1ヶ月平均4,000円は、充分妥当、現実的だと思うのですが。それでいて、化石燃料にも原子力にも頼らない心の平穏と、上質な暖かさと、空気のきれいさと、料理の美味しさと……もう、他の暖房には戻れません。

くれぐれも申し上げたいのは、私も、あくまでも「モキ製作所のものを」「正しく設置した場合」として、薪ストーブの導入をお勧めするのです。海外製、鋳物製の薪ストーブでは「この性能」は、まず出せませんし、モキ製作所のものでも「安いだけ」で設置すると酷い結果に終わる場合があります。それをよく認識していただいた上で、ご自身が本当に欲しいものは何なのかよく見極めて、「薪ストーブ」を導入するかどうか、判断いただけましたらと思うのです。

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