株式会社愛研 環境保全事業
モキ製作所の薪ストーブ 普及販売】

モキ製作所薪ストーブ生活イメージ

【お金の話】薪ストーブ導入で冬の光熱費はどうなるか?〜導入前後における実際の費用比較〜

【現実の諸問題】〜その2〜

薪ストーブって、お金持ちの趣味なの?

最近、薪ストーブがブームになってきて、気を付けて街を歩いていると、煙突やら、薪棚やらを、あちこちのご家庭で見かけるようになってきました。それを見て、「いいなあ、ウチでも薪ストーブ入れてみようかな」と思われることもあるかもしれません。

しかし、その場合、ふつう頭に浮かぶのはお金のこと。ネットでちょっと調べれば、設置費用として、トータルでは、いわゆる「軽自動車一台分が目安」、ざっくり100万円程度(130万円かかる例での一般的鋳物モデルでの内訳についてはこちらの記事で語られています。弊社でも、やはりそのくらいかかることがありますが、それでも他社さんよりは断然おトクという実例がありました)、海外製の高級機だと時に200万程度かかる場合があることはわかると思います。

しかし、導入後はどうなのか?運用コストとしては、果たして導入前に比べて結局上がるのか、下がるのか、という問題については、意外と、情報は少ないものです。具体的なことは、ほとんど誰も言わない。ネットで調べてみても

…というような、これはこれで、参考にはなりますが、一般的な考え方しか紹介されておらず、やっぱり、実態としてどうなのかは、なかなかわかりません。

薪ストーブは、趣味のものなんだから、コスト、コストと言うのは野暮という意見もあるでしょう。しかし少なくとも本事業では、自然環境保全の観点から、モキ製作所の薪ストーブの普及を目的としております。その場合の基本的な考え方は、やはり無理がないこと。少なくとも、導入後のランニングコストにおいて、導入前の暖房費や光熱費よりも、薪ストーブを導入した場合が上回ってしまうというなら、普及なんてちょっと無理な話です。

もちろん、導入後のランニングコストが具体的に高くつくか安くつくかについては、薪集めのためのルートや、薪の購入費用次第であることには、私も同意します。しかし、問題は、その「ハードル」の具体的な高さです。ちょっと考えても、「世間的に高級な薪」を「大量に」集めなければならない、となると非常にハードルは高いし、逆に「世間的には捨てるだけという場合が多い木材」を「そんなに大量ではなく」集めるのであれば、ハードルは低くなるはずです。

実際問題、ハードルが高いのであれば、「薪ストーブは不便を楽しめる人か、不便にお金を払える人の物」という定説がしっくりくる、こんな意見が、非常に説得力を持ちます。

私は、自分でモキ製作所の薪ストーブを入れてみて、それに感動して事業化しようと思い立って、それから、一般的な鋳物製薪ストーブのこととか、色々なことを調べていったのですが、わかったことがあります。少なくとも、一般的な鋳物製の薪ストーブでは、これらの意見は、真実であろうと思わざるを得ないのです。

しかし、モキ製作所の薪ストーブなら話は別になります。もう、圧倒的に「本質的な性能」が違う。「本質的な性能」って何かというと、いかに安く、いかに暖かくなるか、ということに尽きます。

本事業では、薪ストーブを「実用的な暖房器具」として位置付けたいのです。そのためには、実際に安くて暖かくなければなりません。モキ製作所の薪ストーブであれば「本質的な性能」が圧倒的に違うといくら言っても、実際に使った人でない限り、誰も信じてはくれません。

そこで、ここでは、薪ストーブの実際の運用コスト、特に中心となる日常のランニングコストを、具体的に提示してみることで、薪ストーブがメインの暖房、主暖房に本当になり得るのかどうか、つまり、電気やガスや灯油への依存度を極めて抑えたまま、薪調達に大きな費用をかけることのないまま、実際に生活できているのかどうかを示してみようと思います。

薪ストーブ導入前後における我が家の光熱費の実際の変化

我が家では、モキ製作所の薪ストーブ「MD-80U」を昨シーズンから使えるように平成26年の9月に導入しました。暖房器具の本格稼働は、だいたい11月に入ってからで、それは翌年の3月いっぱいくらいまで続きます。よって、昨年、平成26年の11月から、今年、平成27年の3月までの、5ヶ月間の光熱費に、導入に伴う削減効果があれば、反映されているはずです。導入前の比較対象は、さらにその前年、平成25年11月から、平成26年の3月までを見れば良いことになります。

暖房方法を変えなくても光熱費は変動しますので、変動がすべて薪ストーブによる変化とまでは言えませんが、大きな変動があれば、それは導入による効果と言えるでしょう。

導入前の我が家の暖房の光熱費は、電気代とガス代です。我が家の暖房はエアコンのみです。灯油ストーブを使っていた時期もありますが、住宅の保全という意味から問題があったので辞めました(問題の内容についてはこちら)ので、灯油代はありません。また、エアコンのみの暖房だと本来電気代を見れば良いはずですが、我が家は「エコウィル」を使っていますので、ガス代の方がむしろ中心になります(そのあたりの詳細についてはこちら)。

それでは、実際の金額を。薪ストーブ導入前の我が家の電気代とガス代です。

電気代 ガス代 合計
11 7,315 2,913 10,228
12 9,042 12,442 21,484
1 9,074 11,838 20,912
2 8,707 10,046 18,753
3 6,814 5,096 11,910
シーズン計 40,952 42,335 83,287
月平均 8,190 8,467 16,657

続いて、導入後の実際の金額を。

電気代 ガス代 合計
11 5,701 3,327 9,028
12 8,663 5,239 13,902
1 6,147 3,553 9,700
2 6,469 3,778 10,247
3 6,919 3,963 10,882
シーズン計 33,899 19,860 53,759
月平均 6,780 3,972 10,751

この2つの表を比較するとわかりますが、薪ストーブの導入に伴って、我が家の電気代とガス代の合計は、シーズン合計で83,287円から53,759円ということで、29,528円、ざっと3万円削減され、ひと月あたり平均では16,657円から10,751円ということで、5,906円、ざっと6千円削減されたことになります。

もちろん、特に電気代については、子供だけが家にいるとかで、短時間エアコンをつけることもありますので、補助暖房としての電気代やガス代までがゼロになっているわけではありませんが、削減後の数値からわかるように、特別に省エネで高気密高断熱になっているとか、そういうわけではないごく普通の家で、電気代とガス代の合計が月1万円で、そこに、もともと月6千円の暖房費が乗っていた、というのは、削減された部分が、暖房費のほぼ全額に近い数値であることが、感覚としておわかりいただけるのではないでしょうか。

実際に、薪ストーブ導入後の我が家では、エアコンの暖房は、本当に使うことがなくなりました。なぜなら、快適さがまるで違いますから。でも、そのことは、ここでは置いておくことにします。

さて、このような暖房費の削減の引き換えに、たとえば薪を高い値段で購入しているのであれば、トータルとしての光熱費削減効果は「ない」ということになってしまいます。とはいえ、我が家では、薪のことで高いとびっくりしたとか、チェーンソー振り回したとか、そんなにむちゃくちゃ苦労したという感覚はありません。

そこで具体的に、どうであったのかを検証してみました。我が家は知り合いに工務店さんがいるとか、そういう何か良い縁も特になく、購入をメインにしながら、一部を、たまたまもらってきた剪定幹だとか、自宅の庭から出た枝葉だとか、様々に調達してくることで賄っていました。ですので、推計になってしまうのですが、その要点をざっくり書きますと

よって、結論は2立方メートルで調達コスト19300円、ざっくり2万円。実際に薪ストーブを導入していらっしゃる方でしたら、原木の種類にもよりますが、この調達コストが不可能でないことはおわかりいただけるかと思います。

以上のことから、我が家では、薪ストーブ導入によって、シーズン合計で1万円、光熱費としてのランニングコストを、実際に削減できたということが示せたかと思います。

モキ製作所製の薪ストーブだからこそ期待できる光熱費削減効果

ここまでで示した実際のコストなどは、嘘でもなんでもない、我が家の実際の(薪の使用量については、むしろ安全側にみている)数字ですが、たぶん、人によってはビックリする数字ではないかと思うのです。

まず、これは愛知県犬山市という、愛知県内では比較的寒いとはいえ、寒冷地と比べれば充分温暖な場所での実測値ですが、それにしても、メインの暖房として使っているのに、1シーズンでの薪の使用量が1000kg、2立方メートルというのは少なすぎるのでは?という疑いがあるのではないかと思います。

これについては、別に、薪ストーブに切り替えたから暖房を我慢しているとか、そういうことは一切なく、むしろ、それ以前のエアコンよりは、ずいぶん「贅沢に」暖かさを味わえるようになって、なおかつ、初めてのシーズンですので、ストーブの燃やし方も、今思えば、まだまだ下手でした。ですので、かなり「安全側」に見た数字ということになります。

そう申し上げても、信じて頂けないこともあるでしょう。「常識」と違いすぎますから。計算上、1000kgというのは、たとえば150日間(5ヶ月間)毎日焚くとすれば、1日あたり6.7kgです。1日2回焚くとしましょう。「焚き付けも含めて1回あたり3.3kg程度?そんな少しの薪で何ができるの?」という感覚が「常識」のようです。論より証拠。実際に、焚き付けも含めて2.5kgの薪で、天板温度200℃から250℃を何時間保てるか、試験を行った動画がこちらです。「答え」を書いてしまうと「2時間」でした。

話を戻します。もちろん、我が家の暖房ベースが、基本的に贅沢をしないという面はあるかもしれません。それはたとえば、暖房のための光熱費が、薪ストーブがない普通の状態で月平均で6000円というような状況が贅沢かどうか、という問題です。しかし、逆に、この薪ストーブ導入前の光熱費が高いなら、薪の調達をうまくやることで、もっともっと光熱費を削減できることが期待されます。

このような光熱費削減効果を、実際の話として期待できることこそ、他のメーカーではない、モキ製作所の薪ストーブを選択する本質だと思うのです。しかもメンテナンスも薪ストーブ本体については「何も」必要ありません。

実用的な暖房器具としての圧倒的な性能を持つモキ製作所の薪ストーブなら、これまでの贅沢品としての薪ストーブのイメージを覆して、様々な人に、この上質な暖かさを味わっていただくことができる。そして、料理であるとか、その付加価値も素晴らしい。だからこそ、私は、この事業を始めたのです。

ただ、ものは考えようでして、1シーズンで「たった1万円」の光熱費削減では、設置費用の元を取るのは、一生かかっても不可能、という見方もあるでしょう。しかし、それを言うのであれば、その人は、そもそも、薪ストーブを導入しようという考え自体を持たないのではないでしょうか(そのあたりの話はこちらにまとめました)。

以上、薪ストーブを導入しようという時に、ご参考になれば幸いです。なお、今回の話は、アカウントやログイン無しでお読みいただけます「Facebookページ」で、このテーマについて掲載された第一回第二回第三回第四回第五回第六回までの、日々の連載をまとめたものです。

本事業の「Facebookページ」※ログイン・アカウント無しでお読みいただけます!※では、このように、薪ストーブを「手軽に、楽しく使える実用品」として使うための情報を日々提供しております。よろしければ、こちらもご覧になって頂ければ、色々お役に立てるものと存じます。

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